持続可能な開発は、現在の世界的な問題を解消する「金の鍵」だ。百年の変動と世紀の感染症が重なるなか、世界経済の不均衡な回復という新たな課題をいかに解消すべきだろうか。持続可能な開発のための2030アジェンダが直面している新たな試練にいかに対応すべきだろうか。世界31カ国・地域、26の国際機関の500人弱の来賓が26日、オンライン・オフラインで考えを出した。
グテーレス国連事務総長は、同日開幕した2021年持続可能な開発フォーラムに書面のあいさつを寄せ、「新型コロナウイルス感染症により持続可能な開発目標に向けた努力が大きな衝撃を受けた。世界の発展は未曾有の試練に直面している。団結、革新、変革によって初めて危機を克服できる」と記した。
国連は2015年9月、17の持続可能な開発目標を軸とする2030アジェンダを可決した。貧困解消、飢餓解消、気候変動への対応、持続可能な開発をめぐる世界のパートナーシップの強化などが目的。
フォーラムで発表された「中国による持続可能な開発のための2030アジェンダの進捗報告(2021)」は、中国は今後、脱貧困攻略の成果の基礎を全面的に固め、農村振興戦略を全面的に実施し、脱貧困地区の発展を持続的に促進するとした。同時に国際的な共通認識を強め、世界の貧困削減の力を合わせ、発展の協力を全面的に掘り下げ、各国の貧困削減事業を支えるとした。
中国社会科学院の高培勇副院長は、「共同富裕は共同の上に成り立つ富裕ではなく、富裕の上に成り立つ共同であるべきだ。それに向け我々は効率と公平に同時に配慮し、経済のパイを拡大しながら最初の分配及び再分配において機会・プロセス・結果を公平にしなければならない」と述べた。