中国文化観光部の統計によると、10月1-7日の中国の国内旅行者数は延べ5億1500万人だった。このうち自動車を利用した旅行者の割合は55.8%に達し、昨年より10ポイント増加した。
自動車旅行ブームの盛り上がりはレンタカー市場にも波及している。今年の中秋節と国慶節の連休期間中、レンタカーのプラットフォームは活況を呈し、一部店舗では予約が殺到。これを背景に、多くのレンタカー事業者が連休期間中の料金を値上げし、一部の車種は価格が倍になっても空きが無いという人気ぶりだ。また、多くの事業者は最低利用時間を設定しており、最低時間を下回ると利用できない状況だ。
携程のまとめによると、今年の中秋節連休中、レンタカーの予約件数は2019年と比べて77%増加した。神州レンタカーが発表した2021年国慶節連休旅行ビックデータによると、今年の国慶節連休期間中、レンタカー予約件数は顕著に増加し、1日平均の予約件数は2020年同期に比べて約35%増加した。一嗨出行研究院のデータによると、旅行先でのレンタカー予約件数が国慶節期間中の受注件数全体の73%を占めた。「高速鉄道+レンタカー」の旅行スタイルが中国長距離旅行の新たなトレンドとなっており、高速鉄道駅でのレンタカー予約件数は50%増加した。
モルガン・スタンレーはレポートで、「レンタカーでのドライブ旅行は、飛行機や高速鉄道などを利用した長距離旅行の旅先での旅行サービスの主流となる見込みで、今後の見通しは明るい」との予測を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年10月16日