世界経済フォーラム(WEF)国際貿易投資部門の責任者であるショーン・ドハティ氏はこのほど、新華社の独占取材に応じた際に、「中国は世界貿易機関(WTO)において建設的な力を発揮しており、影響力を持続的に拡大している」と述べた。
中国は2001年12月11日に正式にWTOに加盟し、143カ国目の加盟国になった。ドハティ氏は、「中国は過去20年に渡り世界貿易、特に物品貿易の主な参加者になり、世界の成長に向け重要な貢献を成し遂げた」と述べた。
ドハティ氏は、WTO加盟は国内の改革を促し、中国の開放のペースを上げ、競争力を高めたと見ている。「中国にとって、これは投資家の自信を強めた。また技術の伝播、商品の質の向上、環境の保護にも貢献する」
「中国は長年に渡り、WTO紛争解決手続きの裁決を尊重しており、近年はさらに投資円滑化などの問題でリーダーシップを発揮している」
「中国は貿易バランスの促進に取り組んでいるが、中国国際輸入博覧会はその最良の例だ。輸入博はすでに有名な博覧会になっており、毎回多くの企業を集めている。中国のビジネスの潜在力を理解し、中国企業と協力関係を築く良き機会を提供している」
「中国は消費大国・生産大国として、今後WTOの中でより重要な役割を演じ、環境保護や社会発展などの数多くの問題において重要な力を発揮する」
脱グローバル化などの試練にいかに対応すべきかについて、ドハティ氏は「各加盟国はWTOを通じ共通認識を形成し、かつ実行に移す必要がある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年11月5日