第4回中国国際輸入博覧会(輸入博)と虹橋国際経済フォーラムの開幕式が4日、上海で行われました。習近平国家主席は、「開放の春風で世界にぬくもりを」と題した基調演説を行い、各方面にグローバリゼーションの潮流をつかみ、世界各国の開放拡大を後押しするよう呼びかけました。
習主席はその中で「中国がハイレベルの開放を拡大する決意は変わらず、世界と発展のチャンスを分かち合う決意も変わらない。経済のグローバル化をより開放的、包括的、バランスが取れた、ウィンウィンの方向に発展させるという決意も変わらない」と強調しました。
中国は開放拡大の約束を守り、習主席が昨年の第3回輸入博で発表した、海南自由貿易港越境サービス貿易ネガティブリストの発表、外資参入規制の緩和、ビジネス環境の改善、中国・EU投資協定に関する交渉の完了、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の批准に向けた国内手続きの完了といった一連の取り組みを、ほぼ実現しています。
習主席はさらに、「中国が世界貿易機関(WTO)に加盟してから20年、我々は改革開放を進め、果敢に挑戦し、進んで責任を担い、世界に幸福をもたらす努力を続けてきた。この20年で、関税率は15.3%から7.4%への引き下げを実現したが、これはWTO加盟時に約束した9.8%を下回っている。また、中国の中央政府は法律・法規2300本以上、地方政府は19万本以上を整理し、市場と社会の活力を引き出した。この20年間で、中国の貨物貿易は世界6位から1位に、サービス貿易は世界11位から2位となり、外資利用は発展途上国の首位をキープし続け、海外直接投資は世界26位から1位に上昇した」と指摘しました。
習主席はまた、中国は実際の行動でその責任を示しているとして、「新型コロナウイルス感染症に対し、中国は国際社会にマスク約3500億枚、防護服40億着以上、検査試薬60億人分以上、ワクチン16億回分以上を提供し、感染症対策での国際協力を積極的に推進してきた」と示しました。
「中国国際放送局日本語版」2021年11月5日