中国人民銀行(中央銀行)は8日、CO2排出削減支援ツールを導入すると発表した。人民銀行はCO2排出削減支援ツールにより金融機関に低コスト資金を提供する。金融機関が自主的な意思決定及び自主的なリスク負担を前提とし、CO2排出削減重点分野内の各種企業に公平にCO2排出削減貸付を提供するよう促す。貸出金利は同期の最優遇貸出金利(LPR)に沿う形とする。人民銀行の責任者は次のように説明した。
CO2排出削減支援ツールという構造的な金融政策ツールを導入し、安定的かつ秩序正しく正確に直接届ける形式により、クリーンエネルギー、省エネ・環境保護、CO2排出削減技術などの重点分野の発展を促す。かつより多くの民間資本によるCO2排出削減を促す。
CO2排出削減支援ツールの提供対象は全国性金融機関(暫定)。人民銀行は「先貸し・後借り」の直接到達メカニズムにより、金融機関のCO2排出削減重点分野内の関連企業に対する条件を満たすCO2排出削減貸付について、貸付額の60%の資金サポートを提供する。金利は1.75%。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年11月10日