中国国家統計局がこのほど発表したデータによると、中国の国民経済の回復は今年1−2月、予想を上回る好調だった。中国経済の1−2月の優れた成績表は海外から注目されている。海外メディアは、中国経済が予想を遥かに上回る好発進を見せたと判断している。
主要経済指標が予想以上に
米CNNは記事の中で、「中国経済は今年、予想以上の好発進となった。今年1−2月の中国のマクロデータは非常に力強く、多くの主要指標が予想を上回った。これは政府の支援策がすでに、中国経済の回復実現を支え始めたことを示している」と伝えた。
中国国家統計局がこのほど発表した今年1−2月の国民経済運行データによると、全国の一定規模以上の工業企業の付加価値額は前年同期比7.5%増、社会消費財小売総額は6.7%増、固定資産投資額は12.2%増で、主要経済指標が予想以上の伸び率を示した。
ロイター通信は報道の中で、中国経済の幸先の良いスタートは、安定成長政策の適度に早めの奏効によるものと分析した。
安定成長における自発的な行動
海外メディアは特に、中国の安定成長における自発的な行動に注目している。
シンガポール紙「ザ・ストレーツ・タイムズ」は、「中国にとって極めて重要な一年において、5.5%前後という成長目標は社会・経済の安定の維持(安定的な雇用と、基本的な生活の需要の確保など)にとって極めて重要だ。この目標を達成するための措置には、財政刺激、インフラ投資、金融緩和が含まれることになる」と指摘した。
「日本経済新聞」は、「企業の安定成長を実現するため、中国は約2兆5000億元の大規模な減税・費用削減に取り組む。うち1兆5000億元の控除留保税還付について、李克強総理は両会の会期中の会見で、効果が良ければさらに拡大すると表明した。これは景気指標策のさらなる追加を意味している」と伝えた。
世界経済の回復に原動力を提供
海外メディアは、中国経済の安定成長の積極的なシグナルと幸先の良いスタートは、苦しみながら回復する世界経済により多くの自信を注ぐと見ている。
国営ハンガリー通信は、「中国の昨年のGDP成長率は予想値を上回る8.1%に達し、世界経済のさらなる回復にスペースを提供した。中国は発展に必要な市場の活力を拡大し、内的な原動力を引き出し、経済発展における需要の疲弊といった問題を効果的に和らげ、経済発展の原動力をさらに高める」と指摘した。
「ザ・ストレーツ・タイムズ」は専門家の観点を引用し、「中国が5.5%の成長目標を達成すれば、世界の経済成長率を0.1ポイント押し上げる。中国と密接な貿易関係を持つ国にとって、これは全体的に暗い先行きにおける一つの見所となる」と伝えた。
米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」も、「中国経済は今年、世界各地に影響を及ぼす。これらの地域が中国の製造業の実力、中国の世界サプライチェーンにおける中心的な地位に依存しているからだ」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年3月22日