中国情報通信研究院は23日に発表した2022年1-2月の工業運営モニタリング報告の中で、「今年2月にはコモディティ価格が急速に上昇したことに、海上輸送をはじめとする物流コストが高水準で推移したことが加わって、川中と川下の企業の収益性が打撃を受けた可能性がある」との見方を示した。中国新聞社が伝えた。
同報告によれば、地政学的な衝突、需給のアンバランス、資本市場における投機行為という3つの要因の影響により、22年2月の北海ブレント原油先物価格とWTI原油先物価格はいずれも8年ぶりの高値を更新し、前年同期の平均価格と比較すると、それぞれ51.1%、59.2%上昇し、昨年1年間の平均価格と比較すると、それぞれ32.6%、38.2%上昇した。
同報告は、「コモディティ価格の影響を受けて、昨年2月以来、原料・燃料・動力分野の生産者物価指数(PPIRM)と生産者物価指数(PPI)との鋏状価格差が目立って拡大しており、利潤増加率が全体として後退局面にあり、22年2月はPPIRMとPPIとの鋏状価格差が前年の高い水準よりは小幅に低下したものの、それでも前年同期の水準をはるかに上回り、原材料価格の影響が川中・川下にダイレクトに伝わり、川中・川下企業のコストを引き上げたため、2月はこうした企業の収益性が打撃を受けた可能性がある」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年3月28日