新しい消費者の「パンク式ヘルスケア」、「ものぐさヘルスケア」といった新たなニーズに応えるため、ますます多くのブランドが関連製品のイノベーションを推進するようになった。特に従来的な滋養剤製品ブランドが「若返っている」動きが目立つ。
従来的滋養剤製品市場のポテンシャルは巨大
従来的滋養に関するあるSNSにおけるECマーケティング分析報告によると、2021年に中国サプリメント市場の規模が2700億元(1元は約20.0円)を突破し、23年はさらに3200億元を突破する見込みだ。サプリは徐々に人々の日常的な必需品になっているという。
データを見ると、サプリの味への注目度が3年連続で上昇し、22年第1四半期(1-3月)には効能を超えて、ユーザーが最も注目するポイントになった。Z世代が成長するにつれ、消費層が移り変わり、従来的滋養剤製品は効能と成分を重視するだけでなく、おいしいかどうかが新たな消費者を呼び込むために最も重要なポイントになった。
女性の消費者が徐々に増加 中心は「90後」
従来的滋養剤製品が高度化するにつれ、さまざまな年代の女性のニーズに合わせて細分化された個別の分野でも高度化が続き、同製品の女性ユーザーの割合は3年連続で上昇して、今や80%を超えている。
年代別に見ると、ECプラットフォームで同製品を購入するのは主に25-30歳の層、つまり「90後(1990年代生まれ)」の人々だ。22年はより多くの「90後」が中年期にさしかかり、31-35歳に占める割合がこれまでの15.32%から26.65%へと急増している。
医食同源のサプリが高い人気
ECの動きを見ると、ショート動画共有アプリ「抖音(TikTok)」のプラットフォームでは従来的滋養剤製品市場の成長率が特に目立ち、22年第1四半期(1-3月)の製品取引額は前年同期比324%増加した。
ショート動画アプリ「快手」のプラットフォームでは霊芝(れいし)や鹿茸(ロクジョウ)などの単品製品の成長率が非常に高く、抖音で成長率が最も高いのは燕の巣と高麗人参だ。医食同源のサプリ製品が特に人気があり、両プラットフォームのどちらでも取引額の上位3位以内に入った。
SNSでのマーケティングの状況を見ると、従来的滋養剤製品のボイスは主に抖音、微博(ウェイボー)、小紅書の3大プラットフォームに集中し、合わせて95%を超えた。そのうち医食同源サプリ、はちみつ、食事療法用サプリのがボイスの大きい品目だ。
従来的滋養剤製品全体で抖音のボイスに占める割合は53%を超えたが、人気上位10品目の微博、小紅書、微信(WeChat)」アカウントでのボイスも相当なものだ。たとえば医食同源食品に関連したボイスは小紅書プラットフォームでのものが多く、食事療法のためのサプリのボイスは微博プラットフォームに主に集中した。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年6月15日