5G応用シーンの拡大が続き、商用化のペースが上がっている。ファーウェイの周躍峰副総裁はこのほど、「車載ネットワーク、スマート製造、ワイヤレス医療などのシーンにおける、世界の5Gネットワークの普及が加速している。5Gはビッグデータ、クラウドコンピューティング、AIなどの技術と共に、情報通信時代の黄金の10年を迎えた」と述べた。
業界関係者によると、中国の5Gの革新的な応用が、消費分野から生産分野へと広がりを見せている。インフラ整備を適度に早めにという政策のけん引を受け、国内の5G商用化のペースがさらに上がっている。これは5Gネットワークの深い普及を促し、5Gなどの新興技術の大規模応用を加速している。
予想以上の発展
次世代ブロードバンドモバイル通信技術である5Gは、高速、低遅延、広範な接続という強みにより、世界のユーザーから好評を博している。CCSインサイトは世界市場予測報告書の中で、2022年末の5Gネットワーク接続数は12億に達し、前年比で2倍弱になると予想した。また2026年の5Gネットワーク接続数は40億にのぼると予想した。
データによると、中国の5G基地局数は161万5000基にのぼっており、5G携帯電話ユーザー数は4億人を超えている。重要基幹技術のブレイクスルーが加速しており、中国企業の5G標準必須特許が世界に占める割合が38.2%にのぼっている。専門家によると、中国はすでに世界最大規模の、技術がトップの5Gネットワークを完成させており、国内の5G基地局数が2022年末に約200万基にのぼる見通しだ。
関連企業が積極的に5Gの革新的な応用を模索している。ファーウェイは、「昨年末現在、国内の事業者が当社のサポートを受け、各業界分野で3000件超の5G商用契約を結び、33億ドルの収入を生み出している」と発表した。
5Gスマート鉱山業界について、江西銅業は「グループの城門山銅鉱はファーウェイ、中国移動、航天重工、山推股份などの各社と協力しスマート鉱業エコチェーンを構築した。国内初の5G+スマート採鉱作業エリア、国内初の5G+MEC+DCSスマート選鉱プロジェクト、国内初の5G+スマート販売・計量システム、国内初の一体型鉱山データセンターを作った」と発表した。
スマート鉱山ソフトウェアのリーディングカンパニーである竜軟科技は、今年第1四半期に予想以上の業績となった。第1四半期報告書によると、同社の当期の売上は前年同期比70.77%増の4273万5100元で、親会社株主に帰属する純利益は422.08%増の902万2700元。
専門家によると、中国の5Gの革新的な応用は、消費分野から生産分野へと広がりを見せており、世界最大の最も活発で最も潜在力の高いデジタルサービス市場を形成した。インターネットの応用が全面的に普及し、5Gの業界応用例が累計で2万件を超えている。新型情報インフラの整備が全面的にペースアップしているが、これは5Gネットワークの深い普及を促し、5Gなどの新興技術の大規模応用を加速する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年6月22日