中国西部、デジタル経済の新たな優位性を創造

中国網日本語版  |  2022-09-04

中国西部、デジタル経済の新たな優位性を創造。

タグ:デジタル経済

発信時間:2022-09-04 16:50:34 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 「2022中国国際スマート産業博覧会(スマート博覧会)」が8月22日に重慶で開催された。国内外から500社以上の出展者がオンラインもしくはオフラインでビッグデータ・スマート科学技術の新しい成果を重点展示し、スマート科学技術と産業の発展を加速。今回の博覧会は「スマート化:経済に力を与え、生活を彩る」をテーマに3日間にわたって開催された。


 記者によると、スマート博覧会の流れに乗って重慶はここ数年、デジタル経済と実体経済の融合発展を加速し、デジタル産業化、産業のデジタル化を強力に推進、「スマート製造要衝」と「スマート都市」の建設に注力している。過去4年間、博覧会の後押しによって重慶市はデジタル経済の中核産業を手掛ける企業(一定規模以上)を累計1704社集め、デジタル経済の付加価値は年平均16%伸びている。


 今年のスマート博覧会では、騰訊(テンセント)の産業用インターネットプラットフォーム「WeMake」がヒト、機械、モノを効果的に相互接続し、全面的につながる新型生産・製造およびサービスシステムを構築。「AI+工業品質検査」、「視聴覚・通信技術+無人採掘車」、「ゲームレンダリングエンジン技術+デジタルシミュレーション/ツイン」、「ブロックチェーン+電子倉庫証券」などすでに多くのシーンで導入されていると紹介された。


 騰訊の西南本社は今年上半期に重慶で中核事業の展開を進め、データセンターの建設や産業インターネット、コネクテッドカー、デジタルコンテンツ、農村振興など協力プロジェクトの実施によって、重慶の「スマート製造要衝」と「スマート都市」の建設を支えた。騰訊の副総裁兼西南地区総経理を務める蔡光忠氏は、同社がデジタル化、産業化、運営の能力を十分に発揮し、重慶のデジタル化への転換と高度化の加速を後押しすることで成都・重慶地域の二都市経済圏を広げ、実体経済とデジタル経済の融合を後押ししていると述べた。


 重慶の「スマート製造要衝」建設で、重慶には中国6大工業拠点の一つとして産業インターネットの応用シーンが豊富にある。重慶天人集団は浪潮雲州産業インターネットプラットフォームをベースに、産業用幹細胞システムの開発・応用やデータの統一言語化によって、連携効率を大幅に高めた。現在、産業用幹細胞システムは3つの工場にある24本の生産ラインで応用され、全体の投資額は約100万元に上り、投資費用は6カ月で回収された。


 重慶は「縮図」に過ぎない。中国西部では近年、ビッグデータとスマート化によるイノベーション駆動の発展戦略が推進され、科学技術イノベーションの深化、イノベーション資源の集約加速、産業発展の持続的な広がりで、デジタル経済と実体経済が深く融合している。


 中国情報通信技術研究院が発表した「中国デジタル経済発展白書(2022年)」によると、2021年の中国のデジタル経済規模は45兆5000億元に上り、名目成長率は前年比16.2%、GDPに占める割合は39.8%で、年平均成長率は15.9%と同時期のGDP平均成長率を大きく上回った。発展スピードを見ると、貴州省、重慶市、江西省、四川省などの省・直轄市が引き続き急速にデジタル経済を発展させており、成長率は全国平均を超え、うち貴州省と重慶市はともに前年比の成長率が20%を超えている。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年9月4日


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