新エネ車を満載した国際定期貨物列車「中欧班列」(中豫号)が24日、中鉄連集鄭州中心駅から出発した。これは河南省から初めて発車した新エネ車輸出専用列車で、紅旗、小鵬、嵐図などのブランドの国産新エネ完成車が列車によって欧州に販売される。各路線の中欧班列の輸出貨物リストに新エネ車という品種が加わった。
輸出先はさらに拡大中だ。先ほど比亜迪や蔚来などの自動車メーカーが、オランダ、ドイツ、スウェーデンなどの自動車市場に進出すると発表した。中国車の海外進出が加速中だ。
中国汽車工業協会のデータによると、中国の9月の完成車輸出台数は前年同月比73.9%増の30万1000台だった。内訳を見ると、乗用車は85.6%増の25万台、商用車は32.6%増の5万1000台、新エネ車は倍以上増え5万台。1-9月の完成車の輸出台数は前年同期比55.5%増の211万7000台。ドイツ自動車工業会のデータを見ると、ドイツの1-9月の自動車輸出台数は約191万台。これは中国がドイツを抜き、日本に次ぐ世界2位の自動車輸出大国になったことを意味する。
多くの業界関係者によると、中国車の輸出は量から質への転換を実現しつつあり、市場競争力を持つ新エネ車などが国際市場に進出している。中国汽車工業協会の許海東副チーフエンジニアによると、中国車の輸出単価が昨年下半期より上がっているが、これは中国車の品質と中国製品の競争力の向上と直接関係している。乗用車市場情報連席会のデータによると、中国車の今年8月の平均輸出価格は1万8900ドル。うち電気自動車(EV)の伸びが顕著で、2018年の2000ドルから今年8月の2万5800ドルに伸びた。
海外の多くのオーナーと自動車ブロガーはSNSで、中国車に「いいね」を押している。高速、高い快適性、長い航続距離、高い操作性に高評価が集まっている。あるブロガーは、「中国車の影響力がこれほど大きくなるとは思わなかった」と感嘆を漏らした。
さらに多くの自主ブランド車が海外に進出していることに要注目だ。乗用車市場情報連席会のデータによると、今年9月の自主ブランド輸出台数は前年同月比88%増の20万4000台だった。うち新エネ車が好調で、上海汽車集団の乗用車輸出台数は1万5509台、比亜迪は7736台、吉利汽車は2364台だった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年10月27日