中国の「2021年度国家高齢者事業発展公報」がこのほど国家衛生健康委員会、全国高齢者弁公室により発表されました。それによると、2021年末時点で、60歳以上の高齢者人口は2億6736万人で、総人口の18.9%を占め、うち65歳以上で健康管理サービスを受ける高齢者は1億人を超えています。
中国は2021年に高齢者健康サービスシステムの構築を医療改革の重点内容に組み入れ、統一的に計画し進めてきました。15の省(自治区、直轄市)で高齢者認知症予防の試験的取り組みを続け、高齢者の受診の利便性を上げるための10の措置を打ち出し、高齢者の受診状況の改善を推進しました。また、高齢者医療に関する人材育成を中央財政による衛生健康人材育成プロジェクトに組み入れ、2021年に各地の高齢者医療科と医療介護施設で医療関係者3291人を養成しました。
2021年末時点で、全国の都市部と農村部のコミュニティで健康管理サービスを受けている65歳以上の高齢者は1億1941万2000人に上り、障がいのある高齢者378万3000人が基本的なリハビリサービスを受けており、ホスピス・緩和ケア科を設置した医療衛生機関は全国で1027カ所に上りました。
「中国国際放送局日本語版」2022年10月29日