世界の綿花と言えば中国で、中国の綿花と言えば新疆だ。中国はすでに世界最大の綿花消費国、世界2位の綿花生産国になっている。新疆ウイグル自治区は全国で最大の高品質商品綿の生産地になっている。綿花播種面積及び生産量は全国の8割以上を占め、綿花の機械収穫率は81%と、全国で綿花収穫の機械化水準が最高の地域になっている。今年は新疆全体で7400台を超える綿花収穫機が使われ、前年比で1000台弱増加した。綿花の機械収穫の需要を完全に満たせる。新疆石河子大学経済管理学院長、教授の王力氏は「国による農機購入補助政策を受け、新疆の綿花の機械収穫率が近年急上昇し、人の手の代わりになっている。これは新疆の綿花収穫の作業員が減少している根本的な理由だ」と述べた。
新疆の綿花収穫機市場は長期的に、ジョンディアやCNHなどの輸入品に独占されていた。近年は現代農装、鉢施然、常州東風、天鵝股份、星光農機、中鉄建、沃得農機などの国内企業が綿花収穫機の投資・生産に取り組み、国産品の市場シェアが徐々に上がり、輸入品の独占を徐々に打破した。国産品の販売台数は2018年に初めて外資ブランドを超え、その後販売台数が急増した。20年の国産品の市場シェアは84%にのぼり、輸入品を大きくリードした。この2年で販売台数の差がさらに開き、国産化率が上がった。王氏は、「現在の市場保有台数を見ると、輸入品が依然として新疆の綿花収穫機の中心になっている。しかし販売台数の差が開き、老朽化した収穫機が廃棄処分されることで、国産品の保有台数が徐々に増加し、最終的に輸入品を追い抜くことになる」と述べた。
国産品の輸入品に対する最大の強みは低価格と高コストパフォーマンスだ。国産品は3列収穫タイプが中心で、価格は90-130万元。6列収穫タイプは200-250万元。輸入品は高価格で高性能の6列収穫タイプが中心で、価格は500-600万元。しかし輸入品は新疆市場に長年根ざしており、「収穫効率が高く、信頼性が高く、広くアフターサービスを提供」という強みがあり、綿花農家から支持されている。国産品の品質のスムーズな向上により、収穫の効果と信頼性はすでに輸入品と大きく変わらなくなった。国産ブランドは市場の試練を乗り越え、徐々綿花農家から信頼されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年11月1日