世界知的所有権機関(WIPO)が21日に発表した「世界知的財産指標(WIPI)」報告書によると、昨年の世界の特許、商標、意匠の出願件数がいずれも過去最多となった。うち中国による特許出願件数が最多で、世界の半数弱にのぼった。
報告書によると、世界各地の昨年の特許出願件数は前年比3.6%増の340万件。うち中国の国家知的財産権局が受理した特許出願件数159万件で、これは2−13位の12の主管局の合計に近い数だ。2位は59万1000件の米国、3位は28万9000件の日本、4位は23万8000件の韓国、5位は欧州特許庁の18万9000件。
WIPOによると、昨年は中国、韓国、インドの特許出願件数が大幅に増加し、前年同期比でそれぞれ5.5%増・2.5%増・5.5%増となった。これは世界の特許出願件数の増加を支え、アジアの出願件数が世界全体の3分の2を上回った。その一方で伝統的な先進国の特許出願件数は昨年減少し、うち米国は1.2%減、日本は1.7%減、ドイツは3.9%減だった。
報告書によると、昨年現在の世界の有効特許件数は前年比4.2%増の約1650万件。うち中国は360万件で、米国を抜き最多となった。米国は330万件で中国に続き、3位以下は日本(200万件)、韓国(120万件)、ドイツ(87万件)。
また、昨年の世界の商標登録出願件数は約1390万件だった。国家知的財産権局の出願件数が最多で、約950万件だった。2位は米国特許商標庁(90万件)で、EU、インド、英国が続いた。中国は意匠登録出願件数も世界一だった。報告書によると、国家知的財産権局が昨年受理した意匠登録出願件数は80万5700件で、世界全体の53.2%を占めた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年11月24日