中国は産業用ロボットの巨額の投資により、ロボット密度で世界の先頭集団に入り、初めて米国を抜いた。これは国際ロボット連盟が発表した「世界ロボット2022」報告書に基づく結論だ。米誌「サプライチェーン・マネジメント・レビュー」が伝えた。
国際ロボット連盟のマリーナ・ビル会長は、「ロボット密度は世界の製造業の自動化の程度を示す重要指標だ。世界の製造業のロボット密度の新しい平均値は、従業員1万人あたり141台に急増し、6年前の2倍以上にのぼった。中国のロボット密度の急上昇は現在までの投資の規模を示したが、さらなる自動化の余地が残されている」と述べた。
製造業の自動化の程度で2021年にトップ5となった国は、韓国、シンガポール、日本、ドイツ、中国だ。米国は7位から9位に下落し、現在は中国台湾と伯仲し、中国香港とスウェーデンを下回っている。
中国は現在までで、世界で成長が最も目覚ましいロボット市場だ。年間設置台数は世界最多で、かつ2016年以降の毎年のロボット稼働ストックも最多だ。米国のロボット密度は2020年の255台から21年の274台に上がった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年12月9日