中国とのデカップリング、世界に大きな犠牲を強いる=独専門家

中国網日本語版  |  2022-12-16

中国とのデカップリング、世界に大きな犠牲を強いる=独専門家。

タグ:デカップリング ドイツ

発信時間:2022-12-16 14:24:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 「中国とのデカップリングはドイツの利益にならず、ドイツにとって経済的な自殺に他ならない」独シンクタンク・シラー研究所の創設者兼所長のヘルガ・ゼップ・ラロッシュ氏は、このほど新華社のオンライン取材に応じた際に、中国とのデカップリングはEU、さらには世界の経済に大きな犠牲を強いると述べた。

 ラロッシュ氏は、「中国市場はドイツ自動車業界の生命線だ。ドイツの機械製造と電池産業も中国への依存度が高い。また中国とドイツはグリーンエネルギー、気候、航空・宇宙などの未来志向の分野でも協力を持続的に強化している」と述べた。

 ラロッシュ氏は独シンクタンク・Ifo研究所がこのほど発表した報告書を引用し、「EUの中国に対する一方的なデカップリング、貿易障壁の追加、あるいは中国EU相互の貿易障壁の設置は、いずれもドイツと中国の貿易額の激減を招く。うち最も先に衝撃を受けるのは自動車、設備製造、機械工学などの業界だ」と述べた。

 報告書のデータによると、EUが中国に貿易対抗を仕掛けた場合、ドイツが大きな損失を被る。中国とEUの相互のデカップリングの場合、ドイツの国内総生産(GDP)は0.81%減少する。これは英国のEU離脱によるドイツのGDP減の6倍に相当する。報告書によると、EUが米国などと新たな貿易協定を締結しても中国の地位の埋め合わせにならず、デカップリングによる景気後退と失業問題を補えず、かつドイツ社会の安定が脅かされる。

 ラロッシュ氏は、「ドイツの多くの中小企業が中国に残ろうとしているが、中国への依存から脱却という政治の圧力を受けている」と述べた。

 ラロッシュ氏はまた、「中国は世界の120を超える国と地域の主要貿易パートナーだ。発展途上国の最も切実な需要を着眼点とし、貧困解消とインフラ整備の促進において、発展途上国に目にできる実益を届けている。中国との貿易と協力は各国に利益をもたらしている。世界の大多数の人は中国とのデカップリングを望まない」と述べた。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年12月16日

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