中国が貿易強国の建設を加速することは、第20回党大会報告で打ち出された明確な要求だ。第18回党大会の開催以降、中国政府は輸入を重視して積極的に拡大を図り、輸入額は2012年の11兆4800億元から2021年の17兆3600億元に増加した。中国は2021年の輸入が世界全体の11.9%を占め、13年連続で世界第2位の輸入大国となっている。
「一帯一路」共同建設の構想は、輸入発展の新たな成長点を掘り起こした。同構想が打ち出されてから「五通(政策連携、施設相互接続、貿易円滑化、資金融通、民心疎通)」建設は大きな成果を上げ、中国と「一帯一路」関連国との貿易を促進する良好な基盤を築いた。中国の「一帯一路」関連国からの輸入は、2012年の4584億5100万ドルから2021年の7733億2400万ドルに増え、同期間の輸入総額の増加率を大きく上回る68.68%増となった。
ハイレベルな対外開放の枠組み構築は、輸入に新たな局面を切り開いた。第18回党大会の開催以降、中国は21カ所の自由貿易試験区を設立し、「自由貿易試験区の外商投資参入特別管理措置(ネガティブリスト)」を2015年の122項目から2021年の27項目に削減。国土面積の1000分の4に満たない21カ所の自由貿易試験区は2021年、全国の外商投資の18.5%、輸出入の17.3%を占めた。また、海南自由貿易港の建設も加速している。
中国の輸入は世界の輸入成長において最も主要な原動力となっている。過去10年で世界の輸入額が3兆8537億1300万ドル増える中、中国の輸入額は8691億2400万ドル増え、世界の輸入増加額に占める割合が22.55%の世界第1位となった。また、中国は多くの貿易相手にとって重要な輸出先となっており、2020年には40カ所の貿易相手が輸出総額の20%以上を、61カ所の貿易相手が輸出総額の10%以上を中国に輸出した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年12月17日