世界経済フォーラム(本部はスイス・ジュネーブ)は11日に発表した2023年版の「グローバルリスク報告書」の中で、生活費の高騰は世界が直面している最も深刻な短期リスクで、気候変動への対応の遅れは世界が直面している最も深刻な長期リスクであるとした。
うち生活費の高騰、自然災害及び異常気象、地政学的な衝突が世界短期リスクトップ3で、気候変動の緩和の失敗、気候変動への適応の失敗、自然災害及び異常気象が世界長期リスクトップ3となっている。
報告書は、衝突と地政学的な食い違いがすでに、一連の深く相互に結びつく世界的リスクを形成していると指摘。今後2年に渡りエネルギー及び食糧の供給不足が世界を持続的に苦しめ、生活費と債務返済コストが急激に上昇する。同時にこれらの短期リスクは、気候変動への適応や生物多様性の保護といった長期的な挑戦に対応するための、国際社会の各種行動に衝撃を及ぼすという。
報告書は、国際社会が気候変動の緩和や適応のより効果的な協力を展開できなければ、上述したリスクは今後10年に渡り温暖化を進行させ、生態系を崩壊させると警鐘を鳴らした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年1月12日