中国国家統計局が17日に発表したデータによると、中国の総人口が減少した。昨年末時点の人口は前年末比で85万人減少し、人口の自然増加率は-0.60‰だった。

　国家統計局の康義局長は、「中国の人口が2022年に85万人減ったのは、主に出生数の減少、出産の意欲の減退、晩婚化などと関係しており、また出産可能年齢の女性の人口減とも関係している。出生数の減少に高齢化が加わり、人口が減少した」と述べた。

　国家統計局が発表したデータを見ると、第7回全国人口センサスで発表されたデータと比べ、中国の16−59歳の生産年齢人口は2020年比でやや減少したが、依然として8億7556万人を保っている。生産年齢人口は全体的に依然として大規模で、労働力資源が依然として豊富で、人口のボーナスも依然として存在し、現在の経済の持続的かつ健全な発展を支えられる。また人口の質を見ると、中国の教育水準が大幅に上がっている。国家統計局のデータによると、就業者の平均教育年数は2012年の9.7年から20年の10.4年に増えている。

　南開大学経済学院教授、中国人口学会副会長の原新氏は「環球時報」に、「中国の総人口は35年に14億人以上になり、50年も13億人以上になる見込みだ。大規模な人口は潜在的な市場が大規模であることを意味する。経済の持続的な発展、所得水準の向上、高い消費能力が計り知れないほど大きな市場をもたらす。これは国内大循環に大きな原動力を提供し、中国式現代化を実現する基礎をしっかり固め、かつ世界経済の発展に大きな中国のチャンスを提供する」と述べた。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年1月18日