比亜迪は30日夜に発表した業績予告の中で、昨年の売上高が4200億元を突破したと予想した。親会社に帰属する純利益は前年比425.42−458.26%増の160−170億元、非経常損益の控除後の親会社に帰属する純利益は同1103.55−1199.20%増の151−163億元、1株あたり収益は5.50−5.84元を予想。
親会社に帰属する純利益の下限である160億元を見ても、比亜迪の2017−21年の5年間の純利益の総額を上回る。同社は業績の急激な成長について、「新エネ車の販売台数が前年同期比で力強く伸び、新エネ車販売台数世界一になり、収益の大幅な改善を促した。また川上の原材料価格高騰によるコストの圧力を効果的に和らげた」と表明した。
国内の新エネ車市場の急成長は比亜迪にチャンスをもたらした。乗用車市場情報連席会のデータによると、昨年の新エネ乗用車の国内小売台数は前年比90.0%増の567万4000台だった。
比亜迪が先ほど発表した生産・販売データによると、同社の昨年の販売台数は前年比208.64%増の約186万3500台で、テスラを抜き昨年の新エネ車販売台数世界一になった。
急成長する自動車事業と異なり、比亜迪の携帯電話部品及び組立事業が一定の圧力に直面しており、現在は安定化に向け取り組んでいる。比亜迪は業績予告の中で、「昨年はコンシューマーエレクトロニクス業界の需要が持続的に低迷し、生産能力の利用率が低めになり、同事業の収益に圧力が生じた。しかし海外の大手取引先のシェア向上及び事業構造の最適化により、事業の長期安定と健全な発展を実現した」とした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年1月31日