中国証券監督管理委員会は17日、新規株式公開(IPO)の登録制(登録方式によるIPO制度)の実施と、関連する新規則を発表しました。これは登録制を基本の形とし、登録制が市場全体に拡大され、各種新規株式公開にも適用されます。
南開大学金融発展研究院の田利輝院長は、これについて、「登録制の制度整備で鍵となるのは、これまでの認可制のハードルを、情報開示要求へと転換することであり、株式発行と上場の全過程をより標準化し、透明性と予想可能性を高めることだ」と述べました。
さらに、「投資家にとって最大の保護は、投資家に十分な情報を与えることである。中国の全面的な登録制改革は、情報開示に重点を置いており、質の高い情報開示は今回の全面的な登録制改革の精神である」と強調しました。
今回、発表・実施された登録制は明確に取り決められており、新株発行の価格や規模などに対して行政上の制限はなく、機関投資家を主体とする照会、価格決定、割り当てなどの仕組みを完全なものにしていくということです。
田院長は、「登録制の本質は市場化であり、権力を市場に委譲し、不必要な審査・認可を減らし、不当な行政介入を減らし、IPOの規模と価格は市場に任せ、いかなる行政上の制限も設けないことだ。つまり、市場のものは市場に、政府のものは政府に任せることを意味している」と説明しました。
「中国国際放送局日本語版」2023年2月18日