第9回全国大衆氷雪シーズン、第7回中国障害者ウィンタースポーツシーズン、河北省第4回ウィンタースポーツ大会、中国青少年スキー公開競技。冬入り後、ウィンタースポーツが高い人気を保っている。全国各地は現地に適した、形式が多様で特色が鮮明な氷雪イベントを積極的に開催している。
北京漁陽国際スキー場の責任者である李新華氏は記者に、「この冬のシーズンのスキー場の利用客はピーク時に1日約6000人にのぼる。春節中には氷雪カーニバル、氷雪イルミネーション、春節滑り放題など一連のイベントを開催し、ウィンタースポーツに参加する熱意を十分に掻き立てた。この2年でスキーヤーが持続的に増加し、その技術レベルも上がっていると感じている」と述べた。
北京体育大学の白宇飛教授は、「北京冬季五輪後、中国のウィンタースポーツは北方から全国へと広がりを見せており、人々と都市のカバー範囲がさらに拡大している」と述べた。
ウィンタースポーツの発展には政策の力強いサポートが不可欠だ。中国は国から地方に至る政策支援体制をほぼ形成している。同時にウィンタースポーツ場(館)の数も急増しており、より多くの人が氷雪を体験するチャンスを手にしている。先ほど北京冬季五輪組織委員会が発表した「北京2022年冬季五輪・冬季パラリンピック開催後レガシー報告書」によると、2021年の年初の時点で全国の標準的なスケートリンクは654枚に、屋内外の各種スキー場は803カ所にのぼっている。
天眼査データ研究院の戴玉璽研究員は、「中国の既存のウィンタースポーツ関連企業は9800社超にのぼる。2015年より毎年500社を超えるスキー関連企業が設立されており、昨年はさらに1500社にのぼり高成長の流れを保った。これは中国ウィンタースポーツの発展に対する市場の楽観的な態度を示している」と分析・指摘した。
北京冬季五輪は多くの貴重なレガシーを残し、ウィンタースポーツの中国での発展の掘り下げに基礎的な支えを提供した。ハルビン体育学院の王飛教授は、「中国はこの1年で冬季五輪レガシーの全面的な活用を開始した。冬季五輪会場、科学技術イノベーション、環境保護、都市更新、文化伝播、五輪教育などの各方面で見どころが満載で、全民運動及びスポーツ教育の建設に持続的に原動力を注いでいる」と述べた。
中国の氷雪産業は急速に発展しているが、業界のスタートが遅れ、基礎が脆く、関連施設が揃っておらず、訓練などの関連サービスの質が不揃いといった問題が残されていることに注意が必要だ。
王氏は、中国の氷雪産業の健全な発展の持続的な促進について、「まず、氷雪製品及び氷雪サービスの差別化から着手し、所在地域の氷雪資源の独特な強みを発揮し、氷雪消費者に向け新たな魅力を形成する。次に、各地は現在の氷雪資源に基づき関連政策を打ち出し、氷雪産業の投資ルートを円滑にし、氷雪産業の持続的な発展を保障する」と提案した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年2月20日