春になり暖かさが戻ってきた。「花見観光」が人々の春の散策で最もよく選ばれる中、中国大陸部の観光市場も春の花が咲いたかのように回復ペースを上げている。

　観光業に10年従事している楊博氏は記者に、「春節から観光業回復のペースアップを感じている。最近気温が上がり、土日に移動する人が増えている。観光市場もスムーズに回復する見込みだ」と述べた。

　楊氏が働く旅行会社は今年、花見関連の30数本のツアーを組んでいる。また陝西省周辺の森林公園や古城などの資源をめぐり、親子学習や植樹イベントなどの商品を販売している。「当社を利用した観光客は今年すでに延べ15万人にのぼっており、一部ツアーの利用者数は2019年同期の水準を上回っている」

　携程のデータによると、2月から3月の花見レジャー商品の予約件数が前年同期比で880％増と激増している。資源が豊富な雲南省、江蘇省、西藏自治区などが人気の目的地になっている。同プラットフォームの2−3月の国内フリープランの予約件数は2月20日現在で前年同期比446％増で、団体旅行は188％増となっている。

　江西省は上海市で、四川省は杭州市で現地観光PRイベントを開催した。寧夏回族自治区は陝西省に総額200万元分の文化・観光商品券を支給した。また広州市や嘉峪関などの地域は外部でのPRイベントや文化・観光商品券の支給などにより、文化・観光PRを行い観光客を集めている。

　西安市文化・観光局の孫超局長は、「今年の各種取組を展望すると、文化・観光事業の発展は現在、全面的な回復の重要な時期を迎えている。文化・観光産業は本市の重要支柱産業として、多くの新たなチャンスを迎えている」と述べた。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年3月3日