2022年中米貿易額が過去最高更新 両国経済の結び付きの強さを示す

中国網日本語版  |  2023-03-05

2022年中米貿易額が過去最高更新 両国経済の結び付きの強さを示す。

タグ:中米貿易

発信時間:2023-03-05 15:34:02 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 米商務省がこのほど発表した2022年の貿易データによると、米国の対中物品輸出額は24億ドル増の1538億ドル、輸入額は318億ドル増の5368億ドルで、中米物品貿易総額は6906億ドルに達した。

 ここ数年、中米の経済貿易関係は日増しに脆弱になり、米国は中国に貿易戦を発動し、科学技術分野で中国を抑圧し、産業チェーンの切断や資本の撤退を行うなどの極端な経済的抑制手段を実施し、中米関係の礎を恣意に破壊している。しかし、2022年の中米二国間貿易額は2018年の貿易戦争発生時の6615億2200万ドルの高値を上回り、過去最高を更新した。中米経済貿易関係が驚くべき結び付きの強さを見せている理由は次の三点にある。

 まず、米国の偏狭な政治家の反中行為が経済グローバル化という歴史的大勢を揺るがすことはできないこと。

 ここ数十年を振り返ると、世界経済と貿易発展の主な駆動力は経済グローバル化である。企業は効率優先、自由市場、ルール遵守にこだわり、最も効果的な方法で原材料を獲得し、消費者に商品とサービスを提供することを考えてきた。米国の政治家が中米の経済貿易往来を妨げ続けても、ほとんどの企業は「経済効率第一」の原則を守っている。上記のデータは、米国の保護主義と戦略的企みが人心を得ず、自由貿易とグローバル化というの歴史的車輪を阻むことができないことを十分に示した。エド・グレイザー元米通商代表補佐も、「消費者と企業の決定は政府よりも影響力がある」と認めざるを得なかった。

 第二に、中米間の互恵的な経済貿易関係は極めて深いものであること。中国はWTOに加盟して以降、徐々に世界貿易構造の中で重要な一極になっている。中国は輸出貿易を通じ、米国に質が良く価格も安い商品を提供し、米国国民のインフレと消費コストの削減を後押ししている。中国経済の急成長も米国企業に巨大な市場チャンスを与えた。米国トウモロコシ加工協会(Corn Refiners Association)会長で農民自由貿易連盟(American Farmers' Free Trade Association)メンバーのジョン・ボイド氏は、中米貿易は互恵的であり、「中国とのデカップリングは恐ろしい誤ちを招くだろう」と警告した。互恵は中米経済貿易関係が弾力性と強靭性を持つ内在的な論理であり、一時的な経済的抑制は短期的な貿易の流れを変える可能性があるが、両国の互恵的な経済貿易関係の基礎を揺るがし、影響を与えることはできない。

 最後に、米国が2022年から米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げの周期に入ったこと。金融引き締め政策はインフレを抑える一方で、ドルの上昇にもつながった。2022年の米国の「名目貿易加重ドル指数」は1月の115.08から10月の127.65に急騰し、ドル高の進行が際立っている。短期的に見て、これがある程度、米国民の消費能力と米国企業の輸入需要を引き出し、中米二国間貨物貿易総額の上昇を促す要因となった。

 これと同時に、米国による中国抑圧の経済貿易政策が適時に調整されなければ、長期的に中米経済貿易関係を永久的に損なうことになると気がつかなければならない。ボストンコンサルティンググループは、企業の中米関係緊張の懸念による生産拠点移転だけでも、米国の2031年の中国との貿易額は二国間貿易額の約10%にあたる630億ドルの減少に繋がると予想した。米政治家サイト(American politician website)によると、米国企業は地政学的リスクを回避するため「中国+1」戦略を取らざるを得ない。これは経済効率の大幅な低下を招くだけでなく、互恵・ウィンウィンの二国間経済貿易関係の基礎を絶えず破壊するに違いない。世界で最終的に中米の2大経済平行システムを形成されれば、経済のグローバル化と世界経済の回復は深刻に損なわれ、各国は耐えられない負担を強いられることになるだろう。

 そのため、米国側は偏狭なゼロサムゲームの思考とやり方を適時に調整し、中米経済貿易協力の正しい軌道に戻る必要がある。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月5日

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