この1週間でシルバーゲート銀行、シリコンバレー銀行、シグネチャー銀行が相次いで経営破綻した。この3つの米銀行の資産額は昨年末時点で約3300億ドルで、JPモルガンなどの米主要銀行を大きく下回る。これは、これらの銀行の経営破綻が米国の金融システムのリスクにならないことを意味するのだろうか。
米政府及び監督管理層はリスクの印象を弱め、信頼を守ろうとしているが、資本市場、特に銀行関連の株価暴落には「山雨来たらんと欲す」の意味合いがある。米国の監督管理層の実際の対応によって、シリコンバレー銀行の経営破綻はすでにシステマティックリスクと見なされている。
米連邦準備制度理事会(FRB)が12日に発表した銀行融資計画によると、条件を満たす貯蓄機関に貸付を提供することで、シリコンバレー銀行閉鎖後の預金引き出しの需要を満たす。米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」によると、預金者が保険に加入していない預金を順調に引き出せるようにするため、シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行はFRB及び米財務省から金融システムの「システマティックリスク」とされた。これにより融資サポートを受ける資格を付与された。
市場アナリストは、シリコンバレー銀行及び米国債関連のリスクが依然として大きく、キャッシュフローが逼迫する状況で手じまい売りすることで危機が発生することは「個別のケース」に属するが、その他の銀行にも関連業務があり類似するリスクが存在するとした。特にFRBが昨年金利を大幅に上げ、国債を保有する多くの銀行が現金化されていない帳簿上の損失を被ったため、経営破綻が続く可能性を否定できないという。
米パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントの創業者であるビル・アックマン氏は、「当局が干渉しても銀行の倒産は続く」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月16日