米国の人工知能(AI)研究所のOpenAIは今月14日、AI言語モデルの最新製品「GPT-4」をリリースし、世界を震撼させた。それから2週間が経過し、SpaceXのマスクCEO及び業界内の1000人を超える重役と専門家が署名する公開書簡がネット上で発表された。彼らは、GPT-4よりも性能が優れたAIシステムの開発を少なくとも6カ月停止すべきと主張し、またAIの発展が社会及び人類に対して「潜在的リスク」を生むと警告した。
この公開書簡は、AIの発展が急速すぎ、関連する監督管理及び法律の整備が追いつかず、発明者にさえ効果的な制御手段が欠けているという普遍的な懸念を示した。
日本の岸田文雄首相は29日の衆議院内閣委員会で、OpenAIのチャットbot「ChatGPT」で作った質問に回答した。その後ChatGPTは岸田氏の回答を予測し、答弁後にボードで示したが、その回答の方向性はほぼ一致した。
岸田氏は、「私の回答は全国知事会や市長会などの具体的な関係者の名称を挙げており、より実態を反映している」と述べた。
これはまだChatGPTの基本的な応用に過ぎない。米メディアの記者はAIに自分の声を真似させ、父と通話させる様子を公開した。これもいわゆる「ディープフェイク」の懸念を生んだ。
米CNNの司会は、「面白いゲームのようだが、AI技術はいわゆるディープフェイクにも利用できる。これは冗談にならない。この技術を利用し誰かの外見をコピーし、デジタルマスクを生成できるからだ」と述べた。
実際にChatGPTがリリースされてから現在まで、リスク管理が議論の焦点になっている。
OpenAIのサム・アルトマンCEOは、「現在のシステムはまだ弱い。まだリスクの少ないうちにこのシステムをリリースすることで、状況把握に取り組むことができる。こうすることで、より危険な状況を回避できると考えている。
研究開発の停止に反対する観点もある。人類とAIの共存は今後、世界の注目の焦点になるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月31日