ジョンソンコントロールズ副総裁の楊光氏は、中国が世界の消費成長の重要なエンジンで、同社にとって最も重要な事業成長市場の1つになっているとの見解を示した。5G、人工知能、モノのインターネットに代表されるデジタル経済が中国で着実に成長している上、多くの産業がグリーン発展に向かっていることは、どちらも同社にチャンスをもたらし続けている。同氏は「企業の長期にわたる健全な発展の促進につながる中国の各種措置は消費の高度化をもたらし、中国市場への外資参入を増やす」と見ている。

　独ヘンケル副総裁のRajatAgarwal（栄傑）氏は、中国が持続可能な成長と産業の現代化に注目していることは、同社のような多国籍企業により多くの発展のチャンスを提供するとの見方を示した。中国はここ数年、生態環境保護の強化やグリーンで低炭素な発展路線の推進で目覚ましい成果をあげた。同社の長期的な発展目標は中国の双炭（ダブルカーボン）目標と基本的に一致している。現在、同社の中国にある生産拠点の約4分の3はすでにグリーン電力の使用率が100％に達している。

　ミシュランの責任者である叶菲氏は、循環型経済の発展がグリーン転換の推進には避けて通れない道になると指摘した。同社は今後、中国の消費者により多くのグリーン製品を提供し、より多くのパートナーとグリーン提携を進めることで、持続可能な未来を創造していく方針だ。

　独ローランド・ベルガーのグローバル取締役社長を務めるDenisDepoux（戴普）氏は記者に対し、「当社が複数の欧州多国籍企業の経営陣と意見交換したところ、中国は依然として多くの企業にとって非常に重要な市場となっている。同時に、中国は世界のイノベーションの重要な源泉となりつつあり、中国の外資系企業の世界的な競争力向上を後押ししている」と話した。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年3月31日