今年の『政府活動報告』では、「外資」が単独で重要な内容の一項目に挙げられ、外資の導入と利用を強化する旨が強調された。開放された中国の大市場は、各国の企業が中国で発展するより多くのチャンスを提供する見通しだ。

　「中国が内需拡大に力を入れ、外資系企業に役立つ取り組みを進め、外資系企業の代表的プロジェクトの実施を推進していることは我々を奮い立たせてやまない」。タイのTCP　Group（天絲集団）でCEOを務めるSaravootYoovidhya（許馨雄）氏は、中国の対外開放が深化し続けていることについて「外資系企業により市場化、法治化、国際化されたビジネス環境を提供し、市場の活力をより一層喚起しているため、中国での投資に対する外資系企業の自信と決意は揺るぎないものになった」と話した。

　独ヘンケル副総裁のRajatAgarwal（栄傑）氏は、中国が外資の導入と利用を強化し、対外開放を拡大していることが同社を大きく奮起させたとしている。「ハイレベルな開放に伴って、関連措置が中国経済により包括性を持たせ、多国籍企業にとって発展の大きな余地を切り開くだろう。当社は中国で投資を続け、現地で影響力のあるイノベーションを推進する」と話した。

　アイルランドに本社を置くメディカルテクノロジー企業、メドトロニックの高級副総裁を務める顧字韶氏は、改革開放を全面的に深化させ、ビジネス環境を持続的に改善するなど中国の絶え間ない努力は、多国籍企業が長期的に中国で市場を開拓するための強大な動力と広大なプラットフォームを提供したと話す。医療インフラ建設、制度保障、革新的な研究開発に対する中国の支援に同社は大いに鼓舞されているという。最近、国際通貨基金（IMF）を含む多くの国際機関が相次いで中国経済の成長予測を引き上げたことは、国際社会が中国経済の発展を総じて有望視していることを強く示した。

　水技術企業の米ザイレムで広報・マーケティング業務責任者を務める鄭春麗氏は、中国市場の潜在力が巨大で、中国の各級政府が外資系企業に広大なプラットフォームを提供し、より便利なビジネス環境を構築するための措置を打ち出しているとの認識を示した。「当社が投資した新たな研究開発センターは、今年の中国全国両会の開催期間中に設立された。これを機に中国における外資系企業の研究開発センターのモデルとしての役割を果たしたい」と話した。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年3月31日