中国の昨年の自動車輸出台数は311万1000台で、ドイツを抜き世界2位になった。今年第1四半期も高い増加率を維持し、前年同期比70.6％増の99万4000台にのぼった。全国乗用車市場情報連席会の崔東樹秘書長は、新エネ車は中国車輸出の中心的な成長源であると分析した。

　宇通客車は今年3月、ウズベキスタンと新エネバス800台の輸出契約を結んだ。この受注は中国のウズベキスタンへのバス輸出の記録を樹立した。ウズベキスタンが新エネバスを大量調達するのも初。宇通客車海外マーケティング管理室の黄雲亮主任は、「当社は近年、世界のターゲット市場で持続的に事業展開している。すでに英国、フランス、メキシコ、カタールなどの40数カ国及び地域に各種バスを8万6000台超輸出している。当社は今年も新エネターゲット市場における事業展開を拡大する」と述べた。

　自動車輸出の優位性を育むため、国務院弁公庁が4月25日に発表した「貿易の規模安定及び構造最適化の促進に関する意見」は次の内容を掲げた。各地及び商業協会は自動車企業と水運企業のマッチングを行い、自動車企業と水運企業の中長期契約の締結を促す。中国系銀行及びその域外機関の、法規を遵守しリスクを管理することを前提とした金融商品及びサービスのイノベーションに取り組み、海外で自動車企業に金融サポートを提供することを奨励する。各地は自動車企業の国際マーケティング・サービス体制の構築及び改善、海外におけるブランドPR、展示・販売、アフターサービスの能力の向上をさらに支援する。

　中国の自動車製造の比較優位性と、海外での代替的な需要の増加、政策のサポートにより、中国の自動車輸出は今年も好調で、輸出台数が通年で400万台に増えるとの予想もある。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年5月9日