中国衛星ナビゲーション・位置測定協会が18日に北京で「2023中国衛星ナビゲーション・位置測定サービス産業発展白書」を発表しました。それによりますと、去年、中国の衛星ナビゲーション産業と位置測定サービス産業の全体生産額は約5007億元(約9兆7000億円)に達しました。また、去年、中国国内で出荷されたスマートフォンは2億6400万台に達し、うち98.5%は北斗システムの機能に対応できます。
白書によりますと、2022年、中国の衛星ナビゲーション産業と位置測定サービス産業の全体生産額は前年比6.76%増加しました。そのうち、チップを含む、衛星ナビゲーション技術の研究開発や応用と直接関わっている産業のコア生産額は前年比5.05%増の1527億元(約2兆9600億円)に上り、全体の30.5%を占めています。衛星ナビゲーションの応用とサービスによる周辺産業の関連生産額は前年同期比7.54%増の3480億元(約6兆7500億円)に上り、全体に占める割合は69.5%でした。
さらに、白書によれば、2022年、中国国内の衛星ナビゲーション・位置測定サービス市場は全体的に安定した成長を見せました。中国衛星ナビゲーション・位置測定協会の研究と分析では、2022年、国内における衛星ナビゲーション・位置測定の関連端末製品の販売台数は3億7600万台で、うち衛星ナビゲーション・位置測定機能を備えるスマートフォンの出荷量は2億6400万台で、モノのインターネット、ウェアラブルデバイス、車載製品、高精度製品などを含むさまざまな端末設備の販売は1億台を超えたということです。
「中国国際放送局日本語版」2023年5月20日