中国と中央アジア5カ国による首脳会議「中国・中央アジアサミット」が18~19日、中国陝西省西安市で開催された。このサミットは中国にとって今年最初となる主要外交活動であり、31年前に同5カ国との国交が樹立して以来、直接会って行われる初めての首脳会談となる。
米国をはじめとする一部の西側諸国が、あらゆる手段を用いて中国の対外協力の枠組みの発展と国際的地位の向上を阻止しようとしているにもかかわらず、今回のサミットは世界経済の回復を促進する新たな機会になるとして、国際世論の目を向けさせることになった。
英紙フィナンシャル・タイムズによると、一部の西側メディアはこのサミットを利用して中ロ関係をかき乱そうとしている。だが実際には、中国と中央アジア諸国との協力が成功すれば、地域の発展を促進するとともに一部の西側勢力を抑え込むことができ、今後の中ロ関係の発展にも好影響を与える可能性がある。記事は、今サミットは中国と中央アジア5カ国との協力が制度化されたことを意味すると強調した。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、中国は長年にわたって中国・中央アジアサミット参加国との外交関係を着実に発展させてきたと紹介。サミットは中国の国際的な地位の向上をはっきりと示すこととなり、中国もこのサミットで二国間および多国間の経済関係の強化を呼び掛けたと伝えた。
英公共放送BBCはまた、サミットで採択された西安宣言が5千字近くに及ぶ長文であり、この中で「協力」という言葉が50回以上、「発展」が40回以上使われるなど、いずれも頻出ランキングで上位を占めたと指摘。サミットの成果リストを見ると、貿易、投資、インフラ、エネルギー、デジタル技術、農業、文化、人的交流などを含む54項目の「主要な協力に関するコンセンサスとイニシアチブ」がある。
実際に、中国・中央アジアサミットの成功は中国と中央アジア諸国の長年にわたる協力成果の総括や見直しだけでなく、将来の協力の発展に向けた新たな青写真ともなっている。中国の指導者は、中国と中央アジア諸国とは歴史的にもつながりが深く、広範な分野に及ぶ現実的なニーズとしっかりとした民意の支えがあり、新時代に向けた活気にあふれていると強調した。今回のサミットは新たな足場づくりとなるもので、中国と中央アジア諸国との協力に向けた新たな展望を切り開いたと言える。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年5月28日