スイス常駐の航空業専門家のフィリップ・マイヤー氏はこのほど新華社のオンライン取材に応じた際に、「中国が独自に研究開発した大型旅客機C919は、中国民間航空市場の大きな潜在力を反映している」と述べた。
マイヤー氏は国際航空運送協会(IATA)の航空会社マーケティング・空港業務管理を専門とする教授だ。マイヤー氏は、「中国商用飛機有限責任公司が製造したC919は、乗客の快適性の面で成功を収めた。中国メーカーは自ら航空機を設計できることを証明した」と述べた。
C919は5月28日に上海〜北京の初の商業飛行を完了した。これは同型式が正式に民間航空市場に進出したことを意味する。
マイヤー氏は、「中国は予想よりも早く世界最大の民間航空市場になるだろう」と述べた。
「中国商飛公司市場予測年間報告書(2021−40)」によると、中国航空市場は今後20年で9084機(価値にして約1兆3900億ドル)の新機の交付を受ける。うちナローボディジェット旅客機は6295機。中国の航空機の数は40年に9957機にのぼり、世界最大の単一航空市場になる。
マイヤー氏は中国民間航空市場の活力と潜在力に期待している。中国人客の移動の需要が今後爆発的に増加し、35年まで毎年延べ10億人が航空機で旅行するという。
マイヤー氏は、「世界各地で再び多くの中国人客を迎えるため準備を整えなければならない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年6月14日