「中国式現代化」は中国の悠久の歴史の中で培われた文明の知恵を内包するもので、科学的社会主義の中国における運用と発展の成功を示し、人類の現代化理論を後押しし、新たな発展を促進するものだ。

　現代化の実現は世界各国の人々にとって共通の夢となっている。中国式現代化は、各国の現代化に共通する特徴を持つばかりでなく、自国の国情に基づく中国的な特色も持ちあわせている。

　中国共産党は中国式に現代化された中国的な特色について、次のように正確に総括している。

　中国式現代化とは、膨大な人口を持つ現代化、全人民の共同富裕（共に豊かになる）を目指す現代化、物質文明と精神文明が調和した現代化、人間と自然が調和共生する現代化、平和的発展への道を歩む現代化をいう。西側資本主義国が歩む現代化の道と比べ、中国式現代化は包括的で公平かつ持続可能な発展を追求するものとして、新しい現代化の道を歩んできた。

　中国式現代化は、全人民の共同富裕を実現する上で本質的な要件の一つとなる。これは、中国が現代化建設の成果をより多く、より公平に全ての中国人にもたらすよう努力していることを意味する。

　中国共産党第18回全国代表大会以来、中国の都市部と農村部の住民間の相対的な格差は縮小し続けている。中国は人類史上最大規模となる貧困脱却堅塁攻略戦（貧困との闘い）に勝利し、1億人近い農村部の貧困層を貧困から脱却させた。

　中国の基本医療保険の加入者数は13億6千万人、基本養老保険の加入者数は10億人以上に上り、世界最大の社会保障体系を構築している。中国は絶対的貧困を根絶し、適度に豊かな「小康社会」を全面的に構築するなど、共同富裕を実現するための強固な基礎を築いてきた。

　中国は、西側諸国が戦争や植民地化、略奪などのやり方で現代化を実現し、他国の人々に深い苦しみをもたらしたことをよく理解しており、こうした他を害して己に利する、血なまぐさく罪に満ちた道を決して辿ることはない。中国は、世界の平和と発展の維持を通じて自国の発展を追求するとともに、自国の発展によって世界の平和と発展をよりよく守ることに力を入れている。

　中国は人類運命共同体の構築という重要理念や、「一帯一路」共同建設、グローバル発展イニシアチブ、グローバル安全保障イニシアティブ、グローバル文明イニシアチブを提唱し、各国の共同発展と繁栄を促進する責任を担っている。中国式現代化を継続的に推進することで、中国は必ずや人類の進歩に一層大きく貢献するだろう。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年6月25日