独紙:ドイツ経済が中国を離れられない理由とは

中国網日本語版  |  2023-06-26

独紙:ドイツ経済が中国を離れられない理由とは。

タグ:ドイツ 対中投資 市場 自動車

発信時間:2023-06-26 16:16:32 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 ドイツ連邦政府は、企業の対中投資を減らすべきだと考えている。しかし、多くの企業が中国市場に大きな魅力があることから、中国事業を拡大している。誰もが、結局は勝ち組になりたいのである。『南ドイツ新聞』が伝えた。

 上海モーターショー前に行われたBMWブランド活動で、BMWグループのオリバー・ツィプセ会長はホールで数百人の中国人記者に対し、「我々はデカップリングしなく、協力に専心している。中国の現代化はチャンスであり、我々は引き続き中国のパートナーと協力し、ウィン・ウィンを実現する」と述べた。

 西側の企業は中国に数千億ユーロを投じた。中国市場がなければ、フォルクスワーゲン、BMW、半導体メーカーのインフィニオン・テクノロジーなどの企業の市場規模は3分の1に縮小する。中国はドイツ経済にとって非常に重要だと言える。

 ドイツ連邦政府は「デカップリング」を望んでおらず、工業界を含め、誰も望んでいない。中国がなければ、ドイツの工業は終わりに向かい、集団経済が自滅することになる。同時に、全ての企業が「リスク回避」を望んでいるわけでもない。

 最も中国に依存しているドイツ自動車メーカーと部品供給会社は、一歩も動こうとしていない。中国自動車市場は非常に重要で、欧州と比較し、今後数十年、勢いよく成長し、特に電気自動車分野の成長が見込める。メーカーは市場シェアを失いたくなければ、対中投資を続ける必要がある。

 2022年、BMWはBMWブリリアンスの持株を75%に増やし、約12億ユーロを投資し瀋陽に駆動用バッテリー工場を建設した。メルセデス・ベンツグループのオラ・ケレニウス会長は先日、中国との協力強化を再表明した。これらは「リスク回避」を望む行動に見えない。

 ドイツ化学大手のBASFは、2030年までに中国の湛江に100億ユーロを投資したいと考えている。同社のマーティン・ブルーダーミュラー会長は4月下旬、「中国は世界の化学製品の売上高の約半分を占めるが、中国が同社の売上高に占める割合はわずか15%で、BASFの(中国での)チャンスはリスクを大幅に上回っていると思う」と述べた。

 中国政府代表団が先日のミュンヘン訪問中にシーメンスを見学したのも偶然ではない。シーメンスはグローバル生産に20億ユーロを投資し、うち1億4000万ユーロを中国成都のオートメーション工場に充てることを計画している。中国は発展しており、シーメンスは中国と共に成長したいと考えている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年6月26日

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