重慶税関所属の西永税関は10日、次の情報を発表した。統計によると、今年1−7月に西永税関が監督管理した輸出インスタント火鍋は43ロットで、価値にして前年同期比244%増の60万元超にのぼった。輸出先にはカンボジアやタイなどの東南アジア諸国が含まれた。
西永税関によると、重慶税関エリアでインスタント火鍋を主に輸出する同税関の管轄区域内での同データの増加は、「中国火鍋之都」と呼ばれる重慶市のインスタント火鍋の全体状況を反映しているという。
「インスタント火鍋はその便利さによって好評を博している」業界関係者によると、インスタント火鍋は本来の食感をよく留めており、食べるのも便利だ。中国国内市場では近年、インスタント食品の品種が徐々に豊富になっている。
西永税関の劉家燕副関長は、「しかしインスタント火鍋は輸出品としての特殊性を持つ。インスタント火鍋の中には食品専用の加熱パックが入っているが、これは燃えやすい固体の危険貨物であり、輸出前に出境危険貨物包装使用鑑定を申請する必要がある。同時に事前包装食品であるため、輸出食品検査・検疫も申請しなければならない」と述べた。
重慶絲米達食品有限公司の生産マネージャーの沈双鳳氏は、「当社は昨年よりインスタント火鍋の輸出の試みを開始し、すでに海外市場の需要を徐々に感じている。今年より当社のインスタント火鍋の輸出量と輸出額が大幅に増加しており、年内の輸出額は前年の7倍以上の150万元超にのぼる見込みだ」と述べた。
劉氏によると、インスタント火鍋の輸出増は、管轄区域の輸出食品業態をさらに豊富にした。西永税関は今後、国(域)外進出の要求及び技術標準を自発的に追跡し、管轄区域の食品企業の輸出拡大を後押しし、世界が「中国火鍋之都」の美味を共有できるようにするという。
記者の調べによると、重慶市の関連業界企業はインスタント重慶小麺などの新商品の開発を試みており、欧州市場に積極的に進出する予定だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年8月11日