米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版はこのほど、中国とラオスの国境に位置する小さな町ボーデンについて、数年前まで熱帯雨林の中をほこりっぽい道が数本走る土地に過ぎなかったが、今や中国が建設した鉄道が走り、都市が形成されつつあると報じた。
今年は中国の「一帯一路」構想提唱から10年に当たる年で、東南アジアのこの一帯では同構想が本格的に動き出している。
中国ラオス間鉄道は中国政府の関連計画の第1段階であり、中国の地域商業の中心地である雲南省昆明市とタイ国境に近いラオスの首都ビエンチャンを結ぶ。中国政府は、これをさらに南に延伸し、タイの首都バンコクとマレーシアの首都クアラルンプールを結ぼうと考えている。
世界銀行は、中国ラオス鉄道が適切に管理されれば、長期的には東南アジア諸国の総所得を最大21%押し上げる可能性があると述べた。
同鉄道のラオス区間を運営するラオス中国鉄路会社によると、これまでに同鉄道経由で2千品目余りの製品の輸出が承認されている。中国向けの輸出品には、スイカやドリアンなどの果物のほか、タピオカ粉やゴムなどがある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年8月12日