イエレン米財務長官はこのほど米CNNのインタビューで、7月に中国を訪問した際に雲南省のキノコを食べた特殊な経験について振り返り、美味しいキノコへの忘れがたい思いを露わにした。
司会から幻覚作用が出なかったかと聞かれると、イエレン氏は「キノコが適切に調理されていれば何の影響も出ないことを知っていた。もちろん私はこの非常に素晴らしいレストランがしっかり調理したことを信じている」と述べた。
「全員があのキノコとレストランを気に入った。しかも何の悪影響もなかった」
イエレン氏は7月に中国を訪問した。北京到着後に雲南料理を食べたという話題が検索ランキングに上がり、さらにはある雲南料理店と「見手青」というキノコが注目を浴びた。
イエレン氏は取材中、「美味しいキノコ料理だった。当時は幻覚作用があることを知らず、後で知った」と述べた。また夕食はイエレン氏の提案ではなく、注文も他人が行ったという。
SNSで投稿された写真を見ると、イエレン氏が当時食べたキノコは見手青だった。見手青は雲南省の人々の間ではキノコの王様とされている。牛肝菌の仲間で、呈色反応の特徴を持つ(押しつぶされる、もしくは手で触れると藍色になる)ことから見手青と呼ばれる。
説明によると、「野生キノコ王国」と呼ばれる雲南省には約900種の食用野生キノコがあり、中国ひいては世界で食用野生キノコ資源が最も豊富な地域の一つになっている。野生のキノコはかつて雲南省の人々「専用」の美食だった。時代の流れに伴い、現代化された輸送により、雲南高原のキノコが今やより多くの市場に届けられている。食用雲南野生キノコは徐々に消費の新たなトレンドになった。雲南省食用キノコ産業高度化発展弁公室のデータによると、昨年の雲南省の野生食用キノコ生産量は31万6100トン、生産高は250億5400万元だった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年8月18日