14日の発表によると、中国人民銀行(中央銀行)は15日に金融機関の預金準備率を0.25ポイント引き下げることを決定した(すでに5%の預金準備率を実施している金融機関を除く)。今回の調整により金融機関の加重平均預金準備率は約7.4%となる。専門家は、今回の引き下げは5000億元を超える中長期の流動性を放出する見込みと述べた。
人民銀行は、「穏健な金融政策を正確に力強くしっかり実施し、流動性の合理的な充足を保ち、信用貸付の合理的な増加を保ち、マネーサプライと社会融資規模の伸び率を名目GDP成長率とほぼ一致させる。重点分野及び脆弱部分をより良くサポートし、内外のバランスに同時に配慮し、為替レートの基本的な安定を保つ。実体経済の持続的な回復及び好転をしっかりサポートし、経済の質の効果的な向上と量の合理的な拡大の実現を促す」と表明した。
同時に今回の引き下げにより物価水準が緩やかに回復する見込みだ。市場の自信が戻り、政策の伝導効果がさらに顕在化するにつれ、経済循環の円滑度が上がる。物価データは最近、積極的な変化を示している。8月のCPIは前年同月比でプラス化し、PPIの前年同月比の下げ幅も2カ月連続で縮小した。
専門家は、「今回の預金準備率引き下げは、金融による内需拡大のサポートの力を強める。金融資源の前期けん引効果をより良く発揮し、物価上昇指標の緩やかな回復の維持を支える」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年9月15日