中国市場への長期的な期待から、外資系金融機関は近年、中国事業を持続的に拡大している。中国で機関を設立し、出資比率を引き上げ、登記資本金を増やし、積極的な事業展開のペースを上げ続けている。
金融監督管理総局のデータによると、今年9月末までに52の国及び地域の202行が中国で機関を設立している。在中国外資系銀行の増資額(資本注入額)は、2020−23年9月末に187億3000万元にのぼった。
中国人民銀行のデータによると、今年9月末までに1110の域外機関が中国債券市場に進出している。その中国債券保有額は3兆3000億元で、5年前より200%弱増加した。
アナリストは、外資系金融機関による中国市場及び資産面の自信は、中国経済の発展の将来性への期待によるものとした。
国家統計局がこのほど2023年第1−3四半期国民経済運行状況を発表すると、多くの外資系機関が続々と中国の2023年の経済成長率の予測値を上方修正した。
野村證券の中国担当チーフエコノミストである陸挺氏は、中国経済の先行きを楽観している。「中国の財政・金融政策のさらなる奏効に伴い、経済運行の積極的な要素が持続的に蓄積される。第4四半期の経済は回復しつつ好転の流れを維持する。中国には巨大な市場と高素養の人口があり、これに持続的に発展するハイエンド製造業が加わり、中国経済発展の強みとなる」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年11月11日