中国では近年、クリーンで低炭素なエネルギーシステムの構築が加速しており、クリーンエネルギーと非化石エネルギーの消費割合が徐々に高まっている。風力発電はクリーンエネルギーとして、中国が進めるエネルギー構造調整において重要性が高まっている。「第14次5カ年計画(十四五)」と「2035年長期計画綱要」では風力発電の規模拡大に注力し、洋上風力発電を段階的に発展させる方針が打ち出された。
国家発展改革委員会エネルギー研究所研究員の璟麗氏は、風力エネルギーがクリーン、グリーン(緑色)、低炭素なエネルギーとして、資源が豊富で広く分布していると説明した。風力発電は技術的に成熟し、経済的な競争力もあるため、電力エネルギーを供給するだけでなく、その全天候型の発電特性が電力容量を支え、新型電力システムの構築に不可欠な電源と言える。中国のエネルギー消費に占める非化石エネルギーの割合は2060年までに80%超が目標で、これに基づくと、国内のエネルギー発展見通しによれば、2060年に中国の風力発電設備容量は30億キロワットを超える見込み。その時点で、あらゆる種類の電源のうち風力発電による発電量の貢献は最大となり、カーボンニュートラルとエネルギー革命を推進する中心的な電源となる見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年11月26日