中国では現在、11の省・直轄市がサービス業拡大・開放の総合的試行地域に指定されています。これらの試行地域では1300件以上の試行事業が展開され、基本的に、国内の東西南北の各地域をカバーし、開放的な配置が形成され、サービス業の発展をリードしています。
試行地域の地元政府は、サービス業の市場参入条件を緩和し、科学技術や電信、文化・旅行、金融など13の重点業界分野の開放を次々と推進し、デジタル経済、グリーン・循環型経済など複数の新モデル・新業種を育成し、多くの優良企業の進出と発展を促進しています。制度メカニズムのイノベーションの面では、試行地域に指定された省・直轄市は、それぞれの特徴を生かして差別化を図る模索を行い、190件以上の革新的な成果を上げ、それらを9回にわたって全国に推進しました。京津冀(北京市・天津市・河北省)の協調的発展、成都・重慶地域ダブル・シティー経済圏の建設など地域ごとの協調的な発展を着実に後押ししています。
今年1〜9月、11の試行地域の省・直轄市のサービス業付加価値額は13兆2000億元(約276兆円)に達し、現地のGDPの69.7%を占めています。また、サービス業における外資利用額は508億5000万ドルで、全国のサービス業の投資導入額の55.6%に上っています。さらに、ハイテクサービス業は現地のサービス業における外資利用額の43%を占め、全国水準を4.5ポイント上回っています。試行地域の開放における主導的役割は日増しに強まっています。(ZHL、MI)
「中国国際放送局日本語版」2023年11月26日