中国北方では連日、雪と寒波が続いている。記者が遼寧省各地を取材したところ、「スーパーモバイルバッテリー」、ジェット除雪車、地下ガス貯蔵所などのハイテクが供給と円滑性のサポートを強化し、寒波への安定的な対応を全力で支えていた。
「スーパーモバイルバッテリー」、電力網のピークシフトを支える
遼寧清原抽水蓄能有限公司運行部の職員である邢貴陽氏は、「稼働開始するとすぐ寒波が到来した。これほど早く電力網の供給保証の試練を迎えるとは思わなかった」と述べた。邢氏が働く中央制御室の外では、遼寧省東部山間部の森林と雪原が広がる。揚水発電所の上下の高低差400メートル弱のダムの間で水が流れ、電力網にグリーンな電力を提供する。
投資総額109億元の遼寧清原蓄エネ発電所は国家第13次五カ年計画重点エネルギープロジェクトだ。今月15日に1号機の稼働が始まると、発電所は電力消費量の少ない時間帯の余剰電力を利用し、水を上のダムに汲み上げ蓄エネを行っている。電力消費がピークになると、下のダムに放水することで水力タービンを回し発電する。
邢氏は、「冬は東北地区の強風と暖房供給のシーズンだ。15日0時の稼働開始から19日0時までに発電機は水を3回汲み上げ、電力消費のピーク時に394万2000kWh発電した。厳冬の電力網の供給保証には、このようなスーパーモバイルバッテリーによるピークシフトが一層必要だ」と述べた。
清原揚水発電所2号機の設置はすでに完了しており、現在調整中だ。遼寧清原抽水蓄能有限公司の佟徳利総経理は、「残りの5基は2025年3月まで稼働する予定で、発電所の年間発電量は30億kWhに達する。一日も早くその日が訪れ、電力網の供給保証に向けより大きな力を発揮することに期待している」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年12月21日