国務院関税税則委員会は国務院の批准を経て21日に公告を発表し、2024年の中国の関税調整案を明確にした。公告によると、中国は24年1月1日より1010品目を対象に、最恵国待遇に基づく関税率を下回る暫定輸入税率を導入する。
関税調整により民生の関心事に焦点を絞ることは、今回の暫定的な調整の大きな取り組み内容だ。公告の付表によると、中国はがんや珍しい病気を治療する一部の薬品や原料などの関税を撤廃し、かつ特殊医療用食品などの輸入関税を下げる。
公告によると、中国は24年に一部の原材料、中間品、部品の輸入関税を引き下げ、先進製造業のイノベーション発展の推進を加速する。
うち燃料電池用ガス拡散層基材、メタンガスを燃料とする点火ピストンを持つ内燃エンジンの発電機セットなどの重要設備及び部品の輸入関税を引き下げる。業界関係者によると、これは国内の生産の需要をより良く満たし、中国の先進製造業のイノベーション発展の推進を加速する。
塩化リチウムや炭酸コバルトなどの資源性商品の輸入関税も来年引き下げられる。
中国汽車技術研究センター有限公司のベテラン首席専門家である黄永和氏は、「今回の関税調整は大幅だ。塩化リチウム、炭酸コバルト、粗水酸化ニッケルコバルトなどの商品は新エネ車業界の重要原材料だ。関税引き下げは企業の生産コストの削減と、新エネ車業界の発展を促す」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年12月22日