2023年のデータを見てみると、その1つ1つのデータから、2023年に中国経済が描き出した上昇曲線を見ることができ、質の高い発展がその中を貫いている様子もうかがえる。
2023年には、異常気象など度重なる課題に全国各地が力強く対応して、通年の穀物生産量は6億9540万トンに達し、比較の対象となる前年の基数が高かったにもかかわらず888万トンの増産を達成して、再び過去最高を更新し、穀物生産は「20年連続豊作」を実現した。
2023年には、中小企業の「専精特新(専門化・精密化・特徴化・新規性)」を方向性とした発展ペースが加速し、累計で1万2000社の小巨人企業(高い成長性または大きい発展のポテンシャルを持つテクノロジーイノベーション中小企業)、10万3000社の「専精特新」中小企業をそれぞれ育成し、中小企業の特色ある産業クラスター100を選出した。
12月4日、中国の宅配便取扱個数が初めて1200億個の大台を突破して、再び過去最高を更新した。今年3月以降、一ヶ月当たりの宅配便取扱個数が100億個を超え、月平均売上高が900億元(1元は約19.8円)を超え、過去最高を更新し、経済のスムーズな流れを力強く促進し、人々の生活に効果的にサービスを提供した。
2023年には、全国各地で都市再開発が方向性をもって行われた。データを見ると、11月末までに、全国では各種の都市再開発プロジェクト計約6万6000件が実施された。その中で、都市部の老朽化した団地5万3000ヶ所の改造工事がスタートし、882万世帯が恩恵を受けることが見込まれている。またエレベーター3万2000基が設置され、介護や託児などのコミュニティサービス施設1万4000ヶ所が増設された。
中国の電力供給は新たな変化の局面を迎えた。データを見ると、すでに再生可能エネルギーが中国の電力供給を保障する新たな力になっており、設備容量は14億5000万kWに達し、全国の総発電設備容量に占める割合は50%を超えて、火力発電の設備容量を超えるという歴史的な飛躍を達成した。
最新のデータを見ると、11月末現在、全国で建設された5G基地局は累計328万2000ヶ所に達し、携帯電話基地局全体の28.5%を占めた。5Gスマートフォンユーザーは前年末比2億1040万人純増の7億7100万人に達し、携帯電話ユーザーに占める割合は同11.4ポイント上昇の44.7%だった。
第1-3四半期(1-9月)に全国で新たに増加した自営業者は、前年同期比11.7%増の1719万6000社に達した。2023年9月末の時点で、全国で登録されている自営業者は1億2200万社に達し、全ての経営主体の中で67.3%を占めた。
中国はデータを生産要素とした初めての国であり、長年にわたる発展を経て、中国のデータ生産量とデジタル経済の規模はいずれも世界のトップクラスへ飛躍した。2022年の中国データ取引市場の規模は前年同期比40%以上増の876億8000万元に達し、世界の13.4%、アジアの66.5%を占めた。2023年には、中国のデータ取引市場の規模が更に拡大して1000億元を超えるものと予想される。
中国自動車工業協会がまとめたデータによると、11月には、中国の新エネルギー自動車の生産台数が前年同期比39.2%増の107万4000台、販売台数が同30%増の102万6000台に達し、新エネ車の月間生産・販売台数が初めてともに100万台を突破した。
2023年には、複数の高速鉄道路線が相次いで完成して開通した。11月30日現在、全国の鉄道路線の総営業距離は15万5500kmで、そのうち高速鉄道が4万3700kmに及ぶ。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年12月29日