地政学的緊張が高まるなか、中国の「一帯一路」イニシアチブは最初の10年を活き活きと駆け抜けた。インドネシアは「一帯一路」イニシアチブが提起されてすぐに参加を決め、大きな恩恵を受けてきた。
「一帯一路」共同建設イニシアチブの後押しで、中国とインドネシアの貿易は急速に成長し続けている。2022年の二国間貿易額は前年比19.8%増の1490億9千万米ドルに達し、中国はインドネシアにとって10年連続で最大の貿易相手国となった。インドネシア投資部の統計によると、2022年の中国からの対インドネシア直接投資は82億3千万米ドルに達し、中国はインドネシアにとって第2の投資元国となっている。
中国とインドネシア両国には協力強化を継続する力があるが、双方の経済協力に注目すると同時に、人文分野での協力を持続的に強化することが必要で、これはすでに両国の共通認識となっている。インドネシアのジョコ大統領が今年10月に中国を訪問した際、中国とインドネシア両国が発表した共同声明では、政治・経済・人文・海洋を含む「四輪駆動」協力枠組みの質的向上を推進することが明記された。双方はさらに文化交流と人的交流を引き続き強化し、観光航路をさらに拡大、現地協力を強化し、留学や人材育成における協力・交流を強化、民間・宗教団体間の交流・訪問を促進し、両国民の相互理解と友好を促進、両国の末永い友好のため民意の基盤を固める考えだ。(筆者:インドネシア戦略国際問題研究センター中国部長、復旦大学一帯一路グローバルガバナンス研究所客員研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年1月1日