商務部の何亜東報道官は28日の定例会見で、「外資の規模に変動が生じた原因はさまざまで、経済と経済以外の要素がある。外資規模の変動についてはさまざまな角度から見るべきだ」と述べた。何氏の発言内容は下記の通り。
縦を見ると、中国の外資導入規模は依然として高水準だ。中国の外資導入額は2019-21年の3年連続で記録を更新した。昨年1-11月の実行ベース外資導入額は1兆1600億元で、同期の最高水準だった。前年の基準値が高かったため、今年1-11月の外資導入に変動が生じたのは正常だ。同時に1兆400億元という外資導入規模は過去と比べても高い数値だ。
横を見ると、世界の対外直接投資は近年低迷している。国連貿易開発会議の報告書によると、昨年の世界の対外直接投資額は前年比で12.4%減少し、今年も減少が続いている。グローバル企業は今年に入り視察と商談のため続々と中国を訪れ、対中投資の強い関心を示した。今年1-11月に全国で新設された外資系企業数は前年同期比36.2%増の4万8000社で、外資系企業の対中投資の勢いを裏付けた。
構造を見ると、グローバル企業の投資先の調整に伴い、中国の外資導入構造が持続的に最適化されている。今年1-11月のハイテク産業の外資導入額は3866億5000万元と、全国の外資導入額に占める割合が昨年通年の水準を1.1ポイント上回る37.2%にのぼった。うち医療機器・設備及び計器・メーター製造業は27.6%増、電子及び通信機器製造業は5.5%増、研究開発・設計サービス業は9.1%増。
全体的に見ると、中国経済の安定しつつ好転と長期好転のファンダメンタルズに変化はない。高水準の対外開放を確固不動の姿勢で推進し、発表済みの外資政策の効果が徐々に顕在化するにつれ、中国市場の外資への魅力がさらに高まる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年12月29日