外貨準備高が通年で1103億ドル増加し、国が金を723万オンス買い増しした。中国の外貨準備高の2023年通年の「成績表」が発表された。
国家外貨管理局が7日に発表したデータによると、23年12月末現在の中国の外貨準備高は前月末比662億ドル増(2.1%増)の3兆2380億ドル。
また「金ブーム」が依然として世界の中央銀行を席巻している。データによると、中国中央銀行が報告した23年12月末現在の金保有量は前月末比29万オンス増の7187万オンスで、14カ月連続の増加となった。
中国の外貨準備高は23年12月に「2連続増」を実現し、3兆2000億ドル台に戻り、かつ規模で23年の最高値を更新した。
23年通年を振り返ると、米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締めのペースダウン、ドルインデックス及び米国債利回りの上昇後の低下、世界の株式市場の全体的な堅調ぶりを背景とし、中国の外貨準備高は3兆1000億ドル以上で安定を維持し、通年で1103億ドル増加した。
中銀証券グローバルチーフエコノミストの管濤氏は、「中国の23年末の外貨準備高は約15カ月分の輸入額に相当し、22年末より1カ月分以上増えた。かつ3-4カ月以下という国際警戒水準を大きく上回った」と分析した。