外交部の毛寧報道官は10日の定例記者会見で記者から、地域的な包括的経済連携協定」(RCEP)は発効して施行されてこのほど2周年を迎えたことを受けて、RCEP実施の効果と、その中で中国が果たしている役割についての説明を求められました。
毛報道官は、「RCEPは地域一体化建設の一里塚となる成果であり、地域国家が発展のチャンスを共有する生き生きとした模範的な事例だ。RCEP発効から2年間、地域の貿易コストが大幅に低下し、産業チェーンとサプライチェーンの結びつきがより緊密になることで、参加メンバーに現実の利益がもたらされた。中国はRCEPにおける最大の経済体であり、開放による発展の理念を一貫して堅持し、質の高いRCEPの実施を推進している。中国は非ASEAN諸国の中で率先して協定を承認し、市場開放の約束を全面的に実行し、関税減免を推進しつづけ、地域の貿易投資と経済成長のために積極的な役割を果たしてきた。中国は加盟国の製品がより低い貿易コスト、より便利な通関条件で中国に入ることを実現した」と紹介しました。
毛報道官は、「中国が昨年1-11月期にタイやベトナムなどのRCEP加盟国から輸入したドリアンの総額は、2021年通年の1.7倍に相当する466億1000万元(約9500億円)に達した。中国は引き続き、各方面と共にRCEPを全面的かつ高品質に実施し、この世界最大の自由貿易圏が利益の上積みを絶えず放出し、加盟国の共同発展と繁栄を実現することを望む」と強調しました。(RYU、鈴木)
「中国国際放送局日本語版」2024年1月17日