中国人民銀行副総裁、国家外貨管理局局長の朱鶴新氏は24日、「中国の越境資金流動は最近より安定化しており、経常項目で大規模な純流入を維持している」と述べた。朱氏の発言内容は下記の通り。
国家外貨管理局の最新の統計データによると、2023年通年の経常黒字は2800億ドル前後で、うち物品貿易は6000億ドル以上と過去2番目の規模となった。外資の対中投資も最近、積極的な好転の流れを示している。外資は昨年9月より4カ月連続で域内債券を640億ドル以上買い増ししている。
中国は産業チェーンが揃い、産業高度化が持続的に進み、生産・製造能力が高い。これは中国の物品貿易に競争力をもたらした。貿易の製品及び市場が日増しに多元化し、貿易安定及び地域協力政策の効果が徐々に顕在化し、新たな輸出の成長源が続出している。経営主体が増え、その製品の競争力も上がっている。協力地域及び協力国もさらに増える。これは貿易の安定性を高める。
今年は中国の外部金融条件がさらに落ち着き、国際投資が活気を取り戻し、対中投資が安定化し回復する見込みだ。中国には整った産業チェーンと特大規模の市場がある。人民元建て資産の多元化と分散型投資の価値が近年、徐々に顕在化している。これについては大きな自信を持っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年1月25日