世界が数々の挑戦に直面する中、2024年の世界経済フォーラム年次総会（ダボス会議）が現地時間15-19日にかけてスイスのダボス、クロスタースで開催された。世界の120以上の国及び地域の政界、ビジネス界、学界、国際機関、メディア界の2800人以上の代表者（うち政府首脳は60人以上）がダボスを訪れ、「信頼の再構築」をテーマとし世界経済の未来について議論を掘り下げた。これほど多くの重要人物のうち、中国の李強総理が代表団を率い出席した。世界の注目の的として脚光を浴びた。

　中国は1979年に年次総会に初めて出席してから、ダボス会議の積極的な参加者となっている。ダボス会議は今や、中国の指導者が中国の発展の理念について世界に説明する重要な場であり、各方面の代表者はここで中国の声を聞くことに期待している。李総理は現地時間16日に本年次総会の開幕式に出席し、招待首脳として特別にあいさつした。

　李総理は演説において、「信頼の再構築」という年次総会のテーマをめぐり、中国経済情勢に関する各方面の関心事に焦点を絞り、中国経済の現状、潜在力、見通しについて全面的に説明した。経済面で世界の信頼を再構築する中国のプランを掲げ、中国の知恵を捧げた。李総理は、「世界情勢がいかに変化しようとも、中国は対外開放の基本的な国策を堅持する。開放の扉はますます大きく開かれるばかりだ」と強調した。国際メディアは、中国の総理が久々にダボス会議に出席し、再び欧州を新年初の外遊先に選んだことは、ダボスと共に歩み世界経済回復を積極的に促す中国の積極的なメッセージを発信したとの見方を示した。

　世界経済の創設者で会長のシュワブ氏は、今年のダボス会議の「信頼の再構築」というテーマについて、「我々は分裂する世界と分断が激化する社会の二極化を迎えている。これは日増しに普遍的になる不確実性と悲観ムードをもたらした。我々に必要なのは危機管理だけではなく、現在の問題の根源を見つけ、共により希望ある未来を建設することで、未来への信頼を再構築するべきだ」と述べた。

　2024年は世界経済にとって非常に不確実な一年になり、「信頼の再構築」がいわゆる「脱中国」で実現されることは絶対になく、中国との協力を持続的に深めることで初めて実現できることに注意が必要だ。中国を疎遠にする、もしくは中国に対抗することは問題解決法ではない。世界は中国の声により耳を傾けるべきだ。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年1月25日